『あなたの右うで』 50歳〜60歳の転職・再就職を成功に導くブログ

年間200人以上の採用面接を行った実績から、50歳以上の転職・再就職を成功に導く専門家。『あなたの右うで』

50歳〜60歳の仕事探しに必要な「リサーチ」とは?(1)

こんにちは。

 

あなたの仕事探しを成功に導く「あなたの右うで」、足立和明(あだち かずあき)です。

 

今日は、私やあなたのような「ベテラン中高年」が転職・再就職する際に必要なリサーチについてお話ししたいと思います。

 

以前のブログで、リサーチには次の二つがあることをお話しました。

  • アウトサイド・リサーチ:外部環境(経済動向や人材サービ業界とう)の調査
  • インサイド・リサーチ:自分のスキル・資産(保有スキル、専門性等)の棚卸 

まず大切なのは、「アウトサイド・リサーチ」です。

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50歳から60歳の転職・再就職スタイルとは?

おはようございます。

 

あなたの右うで、足立 和明(あだち かずあき)です。

今日も、中高年の転職・再就職を成功に導く為の情報をお伝えしていきます。

 

50歳代〜60歳代では、仕事について様々な帰路が訪れ、私たちは選択を迫られます。

ではどのような選択肢があるのでしょうか?

<転職・再就職のスタイル>

私の考える「転職・再就職」のスタイルは、下図のような分類になります。

  • 同業界・同業種への転職
  • 同業界・異業種への転職
  • 異業界・同業種への転職
  • 異業界・異業種への転職

 

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<同業界・同業種>

自分の業界知識・ノウハウや職種の知識・ノウハウを活かす転職で、まさに専門性を活かしてキャリアアップ(待遇向上、専門知識の向上)を図る転職です。

  • 業界知識・ノウハウ:金融、建設、アパレル、食品、IT、・・・・・
  • 職種知識・ノウハウ:訪問販売、ネット広告、経理、人事、WEB開発、・・

 

若手〜中堅のビジネスマンが目指すキャリアアップの姿ですね。

 

ここでもう一つの視点は「キャリアリターン」で、次のような状況です。

  • 一度はリタイヤしたが、再び働きたい
  • 60歳定年で再雇用契約したが充実感がなく、もっとやりがいのある仕事をしたい
  • 手っ取り早く警備員の仕事を始めたが、経験を活かした仕事に戻りたい

このような場合には、やはり業界・職種経験を活かせる仕事に戻れることがベストですよね。

 

60歳以降の方の採用面接を行うと、次のような話をよく聞きます。

 

「長年研究開発職に就いていたが、定年を機にリタイヤした。しかし、家でブラブラしていると家内には邪魔にされるし、かと言って地域に知人がいるわけでもなく、なんとなく孤独感を感んじる」

 

「定年後に無職になることが怖かったので、とりあえず既存企業の再雇用に応募した。しかし、これまで積み重ねて来た開発業務ではなく、ドキュメント管理の仕事に回され、給料も3分の1に激減した。とても続けられる気がしない」

 

このような場合(特に専門性の高いスキルを持っている場合等)には、長年積み重ねて来たスキル・経験値を活用して働けるような仕事を探すのが最適です。

 

<異業界・同業種、同業界・異業種 (転進)>

 

自分の業界知識・ノウハウや職種の知識・ノウハウを活かす転職という観点では、「同業界・同業種」への転職と類似していますが、次のような特徴があります。

  • 業界経験を活かして職種の幅を広げ、その業界軸のプロフェッショナルを目指す
    → ex 食品会社の生産管理部門から、ライバル食品会社のマーケティングへ
  • 職種経験を活かして業種の幅を広げ、その職種軸のプロフェッショナルを目指す
    → ex アパレル会社の採用担当から、自動車メーカの採用担当へ

ある程度の経験を積み重ねて来た中堅世代の転進の一つの姿ですね。

 

<異業界・異業種 (転身:キャリアチェンジ)>

 

自分の業界知識・ノウハウや職種の知識・ノウハウを活かして、全く異なる「業界・業種」へ転職・再就職するパターンで、これが「キャリアチェンジ」です。

  • 自動車メーカの工場生産管理から、システム開発会社の生産管理システム設計へ
    → 自動車製造工場の生産管理ノウハウを、システム開発に活用
  • 医薬品メーカの研究者から、コンサルティング会社の知財コンサルタントへ
    → 専門的な科学技術知識を、知的財産関連ビジネスに活用

長年積み重ねて来た専門知識が活かせる転職であり、特に中高年の転職・再就職には最適なパターンです。

専門知識だけではなく、長年の企業在籍経験で身についた「仕事への適応力」や「豊かな人間性」は、企業の組織や事業を支えるためにも必要な能力であり、「がむしゃらに働く」というよりは、「主役を支え、右うでになれる」という企業側の期待感もあります。

 

しかし、このような仕事(企業)と出会い、採用に至るにはどのような取り組みが必要になるのでしょうか?

 

そのお手伝いをさせていただくのが、「あなたの右うで」の役割であると考えております。

50歳からの仕事探し。中高年の転職にはリサーチと準備が必要です!

おはようございます。

 

あなたの右うで、足立 和明(あだち かずあき)です。

今日も、中高年の転職・再就職を成功に導く為の情報をお伝えしていきます。

 

本日お伝えするポイントは、次の3つです。

  • 転職・再就職の「スタイル」を決める
  • リサーチ
  • 転職・再就職の具体的な準備

どんな目標達成も同じですが、「目標を定め」、市場を「リサーチ」し、「準備」をして行動するという手順は大切です。

 

そして、そのズバリ結論は、「中高年の転職・再就職成功の秘訣はキャリアチェンジ」ということなのです。

<転職・再就職の「スタイル」を決める>

転職・再就職の活動には次の二つのスタイルがあります。

  1. 就職したい「企業」、「業種・業界」を定め、そこに向けて行動
    → 若手・中堅向け
  2. 自分のスキル(専門知識や経験値)を把握し、それが活かせる企業へ就職
    → 中高年向け

スタイル1:まずは就職したい「「企業、業種・業界」を定める

 

「将来のキャリア」や就職したい「企業、業種・業界」をイメージして、そこに行き着くために足りないスキルを身に付け(資格取得、専門知識の学習など)、目標とする企業にアプローチするという形態です。

 

新卒の就職活動や若手・中堅世代の転職活動に多く見られるスタイルで、新しいスキルを身に付けながらキャリアアップを目指す活動と言えます。

 

スタイル2:自分のスキルを把握し、それを活かした転職活動

 

「足りないも」や「GAP」に焦点を当てるのではなく、「自分の持ってるもの」に着目し、それを活かせる「業種・業界」にアプローチするというものです。

 

多くの人生経験や職務経験・専門知識を持った中高年は貴重な存在です。

「足りないものを身につける」という視点ではなく、「持っているものをいかに活用するか」という視点に切り替えることで、新たな仕事に出会うことができます。

 

このスタイルのポイントは、「自分のスキル」=「ポータブルスキル」を明らかにし、それを「異業種・異業界」に適用するという「キャリアチェンジ」です。(下図)

 

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<リサーチ>

次に「リサーチ」です。

リサーチのポイントは次の二つ。

  1. アウトサイド・リサーチ:外部環境(経済動向や人材サービ業界とう)の調査
  2. インサイド・リサーチ:自分のスキル・資産(保有スキル、専門性等)の棚卸 

ポイント1:アウトサイド・リサーチ

 

これは労働市場・環境の動向です。

まさに、企業・業界の動向(業績や将来性)ですが、様々なニュースや企業業績指標から、人材採用動向などを読み解くことができます。

 

  • 平均的には人材不足な状態(有効求人倍率は1.4)
  • 電通の労災問題に端を発し、労働時間等に関する労働基準法の見直し
  • 定年延長が進み、65歳までの雇用が当たり前になっている
  • 東芝、シャープの業績悪化と再編
  • 医薬品業界はリストラが進んでいるらしい
  • 将来の技術としては、車の自動運転やAIに注目

などなど、ざっと見渡すだけでも、様々な情報を収集することができます。

 

しかし注意が必要です!

 

上記に列記したような情報は、日経新聞に出てくるような名の知れた企業(一部上場企業など)には当てはまることなのですが、中小企業には必ずしも当てはまりません。

 

中小企業の外部環境や抱える課題、求める人材像は、大手企業とは異なるということを認識し、リサーチすることが大切です。

(中小企業というのは、売り上げや従業員数の規模で大企業と区別していますが、そのビジネスモデルや業績、文化という観点で素晴らしい企業が沢山あります)

特に、中高年のキャリアチェンジには、中小企業での活躍が大切な視点となります。

 

ポイント2:インサイド・リサーチ

 

これは、自分自身の経験値(人生、職業)や専門性を棚卸し、次なるキャリアに活かせるような「価値ある原石」を把握することです。

 

自分の内面と向き合うことにより、次のような原石を見つけ出します。

 

  • これまでに職務経歴(業種、職種)
  • これまでに身に付いた専門性(知識、特殊能力)
  • これまでに身につけた仕事のスタイル(課題抽出、課題対応、人間関係など)
  • 人脈
  • 人生経験(苦しかったこと、頑張ったこと、・・・)
  • そもそもやりたかったこと

 

これらのことを明らかにし、あなたの「ポータブルスキル」(どんな業種・業界へも適用できるスキル)や志の持てるキャリアを自己認識することができます。

 

<具体的に準備をする>

転職・再就職のスタイルやをリサーチの必要性を認識できたら、それらを具体的に進めていきます。

 

その行動のポイントは次の通りで。

  • 正しいマインドセットを持つ:中高年は「潰しが効く」(潰しが効かないなんてことはない!)
  • 貴重な経験(職業、人生、知識など)を棚卸しする(ポータブルスキルを明らかにする) → インサイド・リサーチの具体化
  • 自分が「好き・得意」、「やりたかった」ことを思い出す
  • 自分だけの「ビジネスモデル」を創る(ビジネスモデルジェネレーション)
  • キャリアチェンジ/キャリアリターンという選択を知る
    → 転職・再就職のスタイルを選択
  • 目標達成の為の技術を学ぶ
  • 人材サービス業界の構造や動向を知る
  • 「右うで」になるという選択

これらの具体的な行動ステップを、着実且つ速やかに遂行することで、あなたは理想のキャリアを見つけることができるのです。

 

私の考える「理想のキャリア」の状態とは、

 

  • 何はともあれ楽しく働ける(楽しい職場)
  • 朝起きたら「行きたくてしょうがない職場」がある
  • 「ワクワクするような仕事」に取り組み、あっという間に時間が過ぎる
  • 皆が助け合って仕事をしている
  • 仕事を終えたら「帰りたくてしょうがない家庭や地域社会」がある

 

といった状態です。

 

あなたはいかがですか?

 

 

中高年の転職環境は激変しています

こんにちは。

 

 中高年の転職・再就職を成功に導く専門家、「転職の右うで」、足立和明(あだちかずあき)です。

 

私は、現役人材採用さん当社として日々採用活動を行なっているのですが、最近転職業界に変化を感じています。

 

今日はそんな変化についてお話ししたいと思います。

 

変化のポイントは次の二つ。

  • 再就職支援サービス業者からの人材紹介の激減
  • 人材スカウトメールへの返信率の向上
まず、再就職支援人材紹介の激減です。
私の会社では、リクルートやパソナといった大手の再就職支援サービスを利用していますが、今年になって、その人材紹介が激減しました。
 
「再就職支援サービス」とはどんなもんかと言いますと、企業が業績不振やリストラ等の理由で早期退職の募集をした場合などに、退職する社員の次の転職先を人材エージェントに探してもらうというものです。
 
この場合は、人材エージェントは人材送出企業から報酬を受け取るもので、私たち採用側企業は費用負担はありません。
 
採用が企業にとっては、費用負担無しで人材を確保できる為、コストのかからない人材採用としてありがたいのですが、このサービスによる人材紹介が激減してしまっているのです。
 
さてその理由は何なのでしょうか?
 
現在は、ニュースでも伝えられている通り「人手不足」の時代。
企業は好景気に支えられ、まさに人材不足とのことで、早期退職制度などによりお金をかけてまで人員整理する必要はないのです。
(一部の大手企業を除いてではありますが)
 
中高年の扱いも同様で、55歳の役職定年、60歳の定年を迎えても引き続き雇い続け、特に技術者等の貴重な人材については手放さない方向になっているとのこと。
 
何はともあれ、働きなれた企業で末長く雇ってもらえるのはいいようにも思えますが、実際にその場にいる皆さんはどうなんでしょうか?
 
次の変化は、「スカウトメールへの返信率の向上」です。
 
通常、採用側企業が送るスカウトメールの返信率は10%〜15&程度言われていますが、ここ数ヶ月の返信率は30%以上をキープし、且つ実際に面談にくる求職者も多いのです。
 
面談で話を聞いてみると、次のような話がよく聞かれます。
 
  • 雇用は継続されているが、待遇面での改善はなく見通しも明るくない
  • 特に外資の資本が入った場合には、或る日突然上司が外人となり、戸惑う
  • 本当は辞めたくても早期退職制がなく、辞めるに辞められない
  • 多くの人材登録サイトに登録して情報収集し、条件が良い転職先が見つかれば転職したい
「人材不足」、「企業は好決算」などと上辺は景気の良い話のように聞こえますが、内情は厳しい実態が浮かび上がってきます。
 
特に中高年世代は転職先も絞られる為、いくら不満が募ろうとも辞めるに辞められず、なかなか厳しい状況かもしれませんね。
 
そう考えると、早期退職制度などを利用して転進できた方が、よほど幸せなのかもしれません。
 
企業は「人材不足、企業は好決算」、一方労働者は「止むを得ず企業に留まる」という矛盾した状況、これが政治や経済界が主導する好景気の実態なのでしょうか?
 
しかし、そんな状況から抜け出す方法があります。
それは、あなたの「ポータブルスキル」を明らかにし、「キャリアチェンジ」するという道。
 
さあ、あなたらしい、やり甲斐のある仕事を求めて動き出しましょう。