『あなたの右うで』 50歳〜60歳の転職・再就職を成功に導くブログ

年間200人以上の採用面接を行った実績から、50歳以上の転職・再就職を成功に導く専門家。『あなたの右うで』

50歳からの仕事探し。中高年の転職にはリサーチと準備が必要です!

おはようございます。

 

あなたの右うで、足立 和明(あだち かずあき)です。

今日も、中高年の転職・再就職を成功に導く為の情報をお伝えしていきます。

 

本日お伝えするポイントは、次の3つです。

  • 転職・再就職の「スタイル」を決める
  • リサーチ
  • 転職・再就職の具体的な準備

どんな目標達成も同じですが、「目標を定め」、市場を「リサーチ」し、「準備」をして行動するという手順は大切です。

 

そして、そのズバリ結論は、「中高年の転職・再就職成功の秘訣はキャリアチェンジ」ということなのです。

<転職・再就職の「スタイル」を決める>

転職・再就職の活動には次の二つのスタイルがあります。

  1. 就職したい「企業」、「業種・業界」を定め、そこに向けて行動
    → 若手・中堅向け
  2. 自分のスキル(専門知識や経験値)を把握し、それが活かせる企業へ就職
    → 中高年向け

スタイル1:まずは就職したい「「企業、業種・業界」を定める

 

「将来のキャリア」や就職したい「企業、業種・業界」をイメージして、そこに行き着くために足りないスキルを身に付け(資格取得、専門知識の学習など)、目標とする企業にアプローチするという形態です。

 

新卒の就職活動や若手・中堅世代の転職活動に多く見られるスタイルで、新しいスキルを身に付けながらキャリアアップを目指す活動と言えます。

 

スタイル2:自分のスキルを把握し、それを活かした転職活動

 

「足りないも」や「GAP」に焦点を当てるのではなく、「自分の持ってるもの」に着目し、それを活かせる「業種・業界」にアプローチするというものです。

 

多くの人生経験や職務経験・専門知識を持った中高年は貴重な存在です。

「足りないものを身につける」という視点ではなく、「持っているものをいかに活用するか」という視点に切り替えることで、新たな仕事に出会うことができます。

 

このスタイルのポイントは、「自分のスキル」=「ポータブルスキル」を明らかにし、それを「異業種・異業界」に適用するという「キャリアチェンジ」です。(下図)

 

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<リサーチ>

次に「リサーチ」です。

リサーチのポイントは次の二つ。

  1. アウトサイド・リサーチ:外部環境(経済動向や人材サービ業界とう)の調査
  2. インサイド・リサーチ:自分のスキル・資産(保有スキル、専門性等)の棚卸 

ポイント1:アウトサイド・リサーチ

 

これは労働市場・環境の動向です。

まさに、企業・業界の動向(業績や将来性)ですが、様々なニュースや企業業績指標から、人材採用動向などを読み解くことができます。

 

  • 平均的には人材不足な状態(有効求人倍率は1.4)
  • 電通の労災問題に端を発し、労働時間等に関する労働基準法の見直し
  • 定年延長が進み、65歳までの雇用が当たり前になっている
  • 東芝、シャープの業績悪化と再編
  • 医薬品業界はリストラが進んでいるらしい
  • 将来の技術としては、車の自動運転やAIに注目

などなど、ざっと見渡すだけでも、様々な情報を収集することができます。

 

しかし注意が必要です!

 

上記に列記したような情報は、日経新聞に出てくるような名の知れた企業(一部上場企業など)には当てはまることなのですが、中小企業には必ずしも当てはまりません。

 

中小企業の外部環境や抱える課題、求める人材像は、大手企業とは異なるということを認識し、リサーチすることが大切です。

(中小企業というのは、売り上げや従業員数の規模で大企業と区別していますが、そのビジネスモデルや業績、文化という観点で素晴らしい企業が沢山あります)

特に、中高年のキャリアチェンジには、中小企業での活躍が大切な視点となります。

 

ポイント2:インサイド・リサーチ

 

これは、自分自身の経験値(人生、職業)や専門性を棚卸し、次なるキャリアに活かせるような「価値ある原石」を把握することです。

 

自分の内面と向き合うことにより、次のような原石を見つけ出します。

 

  • これまでに職務経歴(業種、職種)
  • これまでに身に付いた専門性(知識、特殊能力)
  • これまでに身につけた仕事のスタイル(課題抽出、課題対応、人間関係など)
  • 人脈
  • 人生経験(苦しかったこと、頑張ったこと、・・・)
  • そもそもやりたかったこと

 

これらのことを明らかにし、あなたの「ポータブルスキル」(どんな業種・業界へも適用できるスキル)や志の持てるキャリアを自己認識することができます。

 

<具体的に準備をする>

転職・再就職のスタイルやをリサーチの必要性を認識できたら、それらを具体的に進めていきます。

 

その行動のポイントは次の通りで。

  • 正しいマインドセットを持つ:中高年は「潰しが効く」(潰しが効かないなんてことはない!)
  • 貴重な経験(職業、人生、知識など)を棚卸しする(ポータブルスキルを明らかにする) → インサイド・リサーチの具体化
  • 自分が「好き・得意」、「やりたかった」ことを思い出す
  • 自分だけの「ビジネスモデル」を創る(ビジネスモデルジェネレーション)
  • キャリアチェンジ/キャリアリターンという選択を知る
    → 転職・再就職のスタイルを選択
  • 目標達成の為の技術を学ぶ
  • 人材サービス業界の構造や動向を知る
  • 「右うで」になるという選択

これらの具体的な行動ステップを、着実且つ速やかに遂行することで、あなたは理想のキャリアを見つけることができるのです。

 

私の考える「理想のキャリア」の状態とは、

 

  • 何はともあれ楽しく働ける(楽しい職場)
  • 朝起きたら「行きたくてしょうがない職場」がある
  • 「ワクワクするような仕事」に取り組み、あっという間に時間が過ぎる
  • 皆が助け合って仕事をしている
  • 仕事を終えたら「帰りたくてしょうがない家庭や地域社会」がある

 

といった状態です。

 

あなたはいかがですか?