わたしたち中高年の力：『ミドルのチカラ』（１）
こんにちは。
中高年の転職・再就職を成功に導く専門家、「転職の右うで」、足立和明（あだちかずあき）です。
今日は「ミドルのチカラ」についてお伝えします。
「ミドルのチカラ」ですが、一般社団法人「人材サービス産業協議会」という団体が発行しているパンフレットの表紙に書かれていた表題なのです。
このパンフレットは、企業がわたしなちのような中高年を採用することの重要さや、採用する際のポイント・視点などを簡潔に整理したものなのですが、私の考えるところと共通しているだけでなく、これから転職・再就職しようとしているあなたにとって、今までない新たな視点が提示されていて、とても参考になります。
その視点とは、
「ミドル・マッチ・フレーム」というフレームワークです。
それでは、順を追ってご紹介します。
＜採用に関する意識の転換＞
「少子高齢化」に起因して、経済や医療、年金等の社会保障制度が破たんに近い状況になり始めていますが、「人材サービス業界」も同様の課題を抱えています。
これまでは、「新卒を中心とした若い世代の採用」、「企業の即戦力は３５歳まで」などといった発想が採用の主流でしたが、若い世代が減少する現代においては、このような発想のままでは採用機会を失うとともに、企業の競争力や活力も失われてしまいます。
周りの６０歳以上の人々を見てください。
とにかく元気ですよね。
上記のような年齢に対する対する安易なこだわりを持ち続けていると、社会や企業やは痛い目を見てしまうことになるのです。
「年齢」ではなく、人材の持つ能力そのものに注目し、才能を重視した採用に転換することが、これからの企業経営には必要となりました。
あなたやわたしたちが、その「才能」を生かして再び活躍する時代がきたのです。
＜日本の人口構成の推移と将来予測＞
厚生労働省の資料によると、
・総人口は、2004年の12,779万人をピークに、2005年より減少に転じている
・2004年の総人口に占める老齢人口割合は20.2%、生産年齢人口割合は66.1%、年少人口割合は13.8%であるが、2030年における同割合の推計値は、31.8%、58.5%、9.7%である
・いわゆる「人口モデル」は、ピラミッド型、釣鐘型を経て、逆釣鐘型へと変化している
とのことですが、これはあなたもご存じのことですよね。
ただ、わたしのような55歳人口にとってはもう一つ大きな意味合いがあります。
生産年齢人口がが減って老齢人口が増加すると、当然年金や医療費・介護といった社会保障費用の前金に占める割合が大きくなるのですが、そもそも生産人口が減少してしまうと税収も伸び悩み、正直なところ「年金」への期待など持てなくなってくるのです。
＊現に、年金支給年齢はどんどん引き上げられ、額も縮小していきます
まあ、長く働かなければならないということになってくるのです。
企業も同じ悩みを抱え始めています。
生産年齢人口が減少し、働き手が減ってくることで事業の維持・拡大に支障が出始めるようになるので。
と考えると、「働かなければならないあなたや私」と「老齢人口の一部を生産年齢人口として確保したい企業」の思惑は一致し、めでたしめでたし。
まさに、「ミドル（＆シニア）のチカラ」が期待される時代なのです。
では、企業はどのような視点で「ミドル（＆シニア）のチカラ」を活用していくのか？
次回以降、もう少し詳しくご紹介します。
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「3人の中高年の人生を変えた物語」
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